2000.2月.「2度目の冬の北海道」

2000.2.16(水)〜2.21(月)

 

前書き

1日目(2.16(水))、北海道に向けて、「日本海」に

2日目(2.17(木))、8度目の北海道上陸&美瑛へ

3日目(2.18(金))、美瑛の丘をXCスキー

4日目(2.19(土))、美瑛から原野へ

日目(2.20(日))、2度目の原野YGHで2度目のXC

日目(2.21(月))、原野から家路へ

後書き

前書き

JRの全線完乗を達成し、次なる「目標」を見つけようか?と、考える。まず思いついたのは、「宮脇俊三道」を辿る、つまり「最長片道切符の旅」である。全行程にすると18日くらいになる壮大(?)な「旅」である。一気には無理だが、細切れにすれば可能ということで、その計画を建てようと動き出すが、予定表を完成しただけで満足してしまう。

その後、2月には3連休があるからと、「冬の北海道へ行こう!」と思うようになる。冬の北海道は2年前の卒業旅行で行っているのでこれが2回目である。しかし3連休の前後は飛行機は埋まっていた。

こうなってくると、他の週にずらしても!と思うようになる。平日3連休とれば五日間の旅行期間を捻出することができる。そして、3連休の有給を申請する。

行程は、根っからの鉄道好きから、行きは寝台特急「日本海」で、帰りは飛行機(スカイマーク104便)として、行くこととした。宿の方は、一泊目の宿だけ押さえておく。昨年行けずに悔しい思いをした美瑛のYHを予約した。

1日目(2.16(水))、北海道に向けて、「日本海」に

16:25 会社から直接、土山駅に着く。

16:31 土山発。

17:29 西明石で新快速に乗り換えて、三ノ宮−大阪間で眠っているうちに、あっという間に大阪に着く。「日本海1号」函館行きは、降りたホームの向かい側にすぐに入線してきた。編成は8両で、そのうち函館まで行くのはたったの4両。かなり寂しい編成となっている。客層は「ジパング倶楽部」が使える年代の客か、「鉄ちゃん」風の客ばかりだった。

17:47 大阪発。もうちょっと遅く発車してくれるようなダイヤならば、一時間フレックスを使わないでもいいのだが。。山科から湖西線に進入。雄琴辺りからホームが白くなり、高島あたりでは30cmくらい積もっている。冬の北海道に行きたかった理由の一つに、この雪景色を見たい!というのがあったのだが、何も北海道まで行かずとも雪くらいなんぼでも見れる、ということをいきなり示してくれる。

19:37 途中で長時間停車し、7分遅れで敦賀に到着。駅弁のためにホームへ降りる。ホーム上にまで雪が積もっていて、外は吹雪。早速駅弁を、と思うが軽く、「売り切れ」と言われて終わり。その後、駅弁は車内で購入する。

20:30 福井着。5分取り戻せた。しかしここで特急に抜かれなければならない。発車時刻を過ぎて10分待つが「サンダーバード」は現われず、先に発車。

21:43 金沢から遂に隣に客が来る。こうなると、カーテンがあるとは言うものの完全に「相部屋」状態。寝台列車はホテルで言うとカプセルホテル並(それ以下?)の設備だから、料金もカプセル並(¥3,000くらい)が妥当だと感じる。

22:22 着の富山までは覚えているが、あとは記憶が無い。

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2日目(2.17(木))、8度目の北海道上陸&美瑛へ

5:58 秋田着。軽く「定刻通り運行しています」と言ってくれると思っていたのに、軽く「40分遅れで運行しています」と言われてしまう。おえおえ。やばすぎる。。このままだと、七分接続で乗り継ぐべき「スーパー北斗7号」は絶望的。

7:40 大館着。秋田からここまでの間に10分縮め、30分差にまで詰め寄る。トイレに行く帰りに、一号車を覗く。一号車は「A個室」。たまたま扉の開いている個室があった。狭いながらもかなりプライベートな空間を確保できる!今度はこれにするか?と思ったが、料金は13,350円もしてしまうようでは、利用する気になれない。

8:22 弘前発。30分遅れは変わらず。青森での停車時間25分あるからそこで回復する可能性があるが、機関車の切り離し、客車の切り離し、機関車の連結の作業をしなければならない。ここで完全に回復する事はできない。青函間でどのくらい回復できるかがカギ。

8:57 青森着。このまますぐに発車したとしても六分の遅れである。ここで朝食の調達をせねばならない。そば、弁当、サンドイッチと選択肢があった中、サンドイッチとする。そば屋はかなりの人気があって、「日本海」の客が一斉に押し寄せていた。弁当売りも然り。

9:16 青森発。青森では6分しか回復できなかった。まだ25分も遅れている。これで、ゼツボー?!青森を過ぎると、50cmくらいの積雪&激しい降雪に見舞われる。「こんな天候の時期に、何しに行くんや?」と言わんばかりの天候となってしまっている。

車掌がやって来て、各乗客の乗り継ぎ列車の有無に付いて尋ねてくる。私は「スーパー北斗7号」の指定券を見せる。「分かり次第連絡します」とのこと。まだ分からんの?

9:40 蟹田駅に「停車」する。運転停車?と思ったりもするがすぐ発車。隣のホームには701系が停まっていたが、これは9:27発の青森行き。「日本海」を待っていたのか?

10:00 青函トンネルに進入。青函トンネル内に入ると当然ながら景色が見れず、寝台で横になってしまう。そしてちょっとだけsleep。

10:30 青函トンネルを脱出。36分かかるとのアナウンスがあったが、30分で出てこれた。かなり余裕時間を削って「がんばって」くれたようだ。すぐに知内を通過。函館までの53キロの道のりをあと56分で行けばいい。かなり余裕で行けるのでは?という気がしてくる。

本州内では激しく雪が降っていたが、北海道に入ってきて天気は快晴になっていた。

10:40 木古内に着く。遅れは10分にまで回復!このままの遅れで行ったとしても、「スーパー北斗」は待ってくれそうな情勢にまでなってきた。

10:44 木古内の次の「さつかり」で「はつかり」と行き違う。と、その時!車掌が現われて「予定通り接続します」と伝えにくる。

江差線はしばらく、R228と並行する。そこを走るトラックにどんどん先に行かれてしまう。。しかしそれでも確実に距離を減らして行き、このままでは早く着きすぎてしまうのでは?と思えるほどだった。

11:10 そう思った矢先、久根別でしっかりと運転停車。「海峡4号」の待避。相変わらずの「ドラえもん海底列車」であるが、ガラガラ。「困ったときのドラ頼み」も、そろそろ(初めからそうだが)「子供だまし」であることを露呈してきたか。「元」ドラえもんファンの目から見ても、「世界最長のトンネル」が、こんな「漫画」ごときに頼らざるを得ん現状は、あまりにも悲しく思う。4分後に発車。函館まであと10キロ。定刻通りに着きそうだ。

11:26 青森から一気に24分短縮して、定刻通りに函館に着く。「スーパー北斗」、メチャ混んでいる。ほぼ満員であった。やっぱり取っててよかった…。もっとも自由はどんな状況になっているかチェックしていないが。。

11:33 函館発。窓側をキープしたものの、左側(山側)なのが玉に傷。発車直後に車販が来たので軽く、「サケわっぱ」の駅弁購入。

天気が良くて、駒ヶ岳も美しかった。さっきまでとは打って変わって、降りてみたい!という衝動に駆られる。。

12:06 砂原回りの鈍行で行った昨年7月には2時間以上もかかったが、今回はたった33分で、森に到着。ここでさっきの弁当を広げる。食べ終わると眠くなる。

長万部に気付かずにいつのまにか通過。しかしすかさず目を覚ます。それはもちろん、昨年夏に一駅徒歩で訪れた「旭浜」をチェックするため!此処らに来ると再び天候が悪くなって、「何のために来たのか」の思いが再び。一喜一憂しすぎ。

12:50 思い出の「小幌」を、130km/hくらいで通過。トンネルとトンネルの間の「明かり区間」は、わずかに3秒程度であった。

その後もほとんど睡眠。しんどい!!もっとゆったりとした旅がしたくなる。それにXCスキーをすることは決めていたが、それ以外の目的意識が薄いことを感じる。今思えば「乗り潰し」というのは立派な「目的」だったと感じる。未乗線区がある間は、他に何もできなくとも未乗区間を乗り潰しさえしておけば満足感があったのだ。しかし今はそれがない。何か別の「目的」がないと、空しさを感じることは間違いない。それと、本来私は旅行に行く際には、目的地で何かをすることよりも、そこに至るまでの過程を楽しみとしていたのだ。その意味で今回も、飛行機の方が「安い」にもかかわらずわざわざ寝台&特急でやってきたのだったが、ただ単にしんどいだけ、という気がしてきた。

14:49 最後の最後でスローダウンして8分も遅れて札幌に到着。ほとんどが札幌までの乗り通し客だったために頗る窮屈でなおかつしんどい3時間だった。

旭川行き「スーパーホワイトアロー17号」はすぐに入線。座席はあって余裕で右側の二人掛けをキープできる。車内アナウンスによると「今日は6両で運転しております」とのこと。普段は4両だから増結している。そのために席に余裕があるのか?

15:02 札幌発。右窓からは、4年前自転車で走った国道が見える。R12を走るクルマの数が少ないような気がしたが、いつものことなのか?冬期はクルマ数が減って、その分の客がJRに流れて、繁盛してるのか?

16:20 「日本海」「スーパー北斗」で十分寝たために今回は最初から最後まできっちりと目を覚ました状態で、旭川に着く。土山からここまでで1697.9km。ほぼ24時間かかっている。しんどい。。

気温、−4℃。そんなもんか…。前回冬にここに来たときのこと(風邪を引いてフラフラだった)を思い出さずにはいられなかった。喉が少し痛く、ひょっとしたらまた?と思わせるものもある。余り外にいるべきではない!と思う。雪が降りしきっていたが、道行く人々はほとんど傘をさしてなかった。やっぱりこれでよかった?

西武でトレーナーと毛糸の帽子を買う。準備不足で余計な出費?

17:10 駅に戻る。「ゾーン券」で自動改札を通り抜ける。半年の間に旭川駅には自動改札が設置されていて、ホームと改札口との間が自動扉とガラスの衝立てでシールドされており、エスカレーターもできていた。富良野行きは2両編成で、高校生で混んでいた。

17:24 旭川発。

17:41 西神楽着。行き違い待ち。今し方降った雪のために隣ホームの線路は見えなかったが、列車が通るときっちりと軌道が姿を現す!すごい。鉄道はポイントさえ雪で動かなくならなければ走れるらしいが。。

18:00 美瑛着。しばらくして送迎のクルマが来た。運転はヘルパーの女の子がしている。路面は完全に雪が積もっているというのに。よーやるわ。

18:15 見覚えのある道を通って、YHに到着。受付&入会手続。

18:45 すぐに夕食となる。このYHでも、ヘルパー、ペアレントと一緒に夕食を取る方式。今日の食事は、シチューとパン、サラダのみで(手抜きメニューらしい)普段は¥1,000のところが¥500となっていた。

このYHには「当館では旅人同士の交流をはかるため夕食の時間を大切にしています。なるべくグループでかたまらないようにしてお座り下さい」という貼り紙も見られる。単独旅行者にとってはありがたいこと。もっともこれは理想的にはそうであろうが、そう上手く行くものか?とも思えた。YH泊を始めた当初の私は、仲間以外と話をしようなどとは全く考えもしなかったこともあって……。

またこのペアレント、相当タバコがお嫌いな様子。そのために全館禁煙で、タバコは喫煙所のみで可、とのこと。ヘルパーの募集要項にも「タバコの吸わない人」と、明記してある。しかしそんな中で、どうしてもここのヘルパーになりたい、という喫煙者がいて、ペアレントは断り続けていたのだが、「禁煙します」と宣言して採用し、結局本当に禁煙した、という人もいたらしい。美瑛の魅力はニコチンよりも強い、ということか。

20:30 クロスカントリースキーの説明が。今日来た客のうち出張の客を除き、昨日からの連泊の女性と合わせて4人が参加。コースは全部で7つあるが、そのうちの一つは休業中で6つあるらしい。どのコースも概ね、4〜5キロを1.5〜2.5hかけて行き、午前と午後で分かれている。4人とも参加することになる。

その打ち合せ終了後も、宿泊者同士でお話をする。とりあえずは「来てよかった」と実感するには充分な一日目となった。できればヘルパーさんも話に加わってほしかったが。

23:00 自動的に解散となる。腹減った…。「手抜きメニュー」が効いたか?

3日目(2.18(金))、美瑛の丘をXCスキー


7:30 起床。

8:00 朝食。朝食は、ホステラーとヘルパーが別々に座る。

8:30 準備。上下共レインスーツに身を固める。

9:00 出発。クルマでスタート地点に向かう。昨年7月に、私が行きたくて場所が分からずに途中で断念した「五稜」を目指す。

9:30 農道に入って、丘のてっぺんにやってきた。見晴らしのよいところである。ここでクルマを降りて、スタートとなる。天気はまずまず。

2年ぶりのXCスキーを履く。最初のうちは右写真のような丘の上を行く平坦路で、楽である。また、人跡が全くない一面の銀世界に、感動!!

天気はどんどん良くなってきて、中にセーターを着ていたが暑くて途中で脱ぐほどになっていく。しかしその途端に寒く感じる。中途半端。。

10:30 除雪剤を積んだところでちょっと休憩。止まると寒いのでセーターを着直す。

休憩後再出発し、しばらく行くと丘の上の「あぜ道(と言われてもすべて雪原で全く区別つかない)」が終了し、道路へ。この道路は標識があるほどの道で舗装もされているらしいが、冬期閉鎖で、その標識が見事に雪で埋まっている。

なかなか素晴らしい光景。そしてここから、本格的な「下り」がスタートする。ヘルパーが先にスタートするが、いきなりすぐ先が見えないくらい落ち込んだ下り坂。どうなることか、と思ったがそれほどでもない。新雪が積もっていてそれほど滑らず、スピードのコントロールがしやすかった。ガンガン滑っていき、前との間隔が詰まってくるとしばらく待つ、ということを繰り返す。しかしそんな中でも何回か転んでしまわざるを得ない。

その道路を下り切った地点がゴール。除雪された道に戻ってくる。降雪の境目がここではっきりと実感できる。ほぼ1mくらいある。

我々が到着して後続を待つが、それほどの時間差はなくすぐに戻ってきた。

12:00 YHに戻ってくる。昼食はおにぎり×2と、ゆでたまごだった。美味しかった。

13:00 午後の部に出発。午後の部にはおばさん×3が加わって、6人となる。ガイドも交替。ヘルパーと、ペアレント自らが出動する。

今度は「親子の木」を目指すコースとなる。午前の部の時同様、最初に全員で記念撮影。

最初のうちはひたすら上りが続く。しかし勾配がそれほどでもないために普通に歩いていける。しかし後半、右側が急斜面で遮るものが何もない地帯を行かねばならない。落ちるとひでぶなことになりそう。普通の靴ではなくスキーで行くので不安になりながら進んでいく。


丘の上に上がると、アップダウンがほとんどない平らなところを行く。午前と比べてさらに天気が良くなり、サイコー。

14:20 道路との交点まで来て、休憩。此処からまっすぐに親子の木を目指す。しかし親子の木はそばまで来たら、木が3本あって終わり、くらいにしか思えなかった。

それをチェックした後、同じ道を引き返す。そして、先ほど休憩した地点まで戻って、再び「道路」を下っていく。今回ももちろん間隔を開けて行く。ここも滑りがちょうどいいくらいで、楽しい!!しかし途中から勾配がなくなって進まなくなり、思っていたよりもかなりしんどい。そしてちょっと寄り道も。中央にあるシュプールを外れて、意味もなく、全く人の踏みいれていない道をざくざく行ったりする。非常に楽しい。

16:00 最後は上りとなり、2番目のポジションで道路との合流点に到達。後続の人々は思っていたよりもすぐに来る。

16:15 YHに到着。今日の夕食は「まとも」なバージョンなのだそう。楽しみ。しかしまだ2時間も先だ。腹減った……。

17:00 ここで屈斜路原野YGHに予約す。初志貫徹。

18:45 待ちに待った夕食。さすがに豪華絢爛(!?)昨日同様、話をしながら食事ができ、楽しい夕食となる。

20:15 食後も話し続けて、この時間に引き上げる。

20:30 XCスキーの説明。明日朝にはここを出発するので聞く必要はないが、地図をもらうために。すぐに私は去って、談話室で過ごす。

21:00 2Fで、昨日、今日と一緒の二人で、お兄さんの持ってきた、小さい「サブノート」PCで、今日デジカメで撮った写真を早速見せてもらう。すごくきれいに写っていて私もデジカメが欲しくなった。

21:30 NHK特集の上映。普段テレビは「害になる」ということでしまわれているが、今日は「美瑛の丘」という、そのままズバリの特集とあって、登場と相成る。美瑛町は、元々は平凡な農村地帯だったのだが、ここ数年の間で急に観光地化が進んでいるという様子をまず取り上げる。そして、ここに住む農家の人々の苦労を伝える。「丘のまち」美瑛は、その「丘」故に、農業をするには非常に厳しい状況となっているらしい。生産性を上げるために大型機械などを導入しようと思っても、地形の起伏が大きくてそれができないからだ。そこで、国からの補助金でその丘を均す工事が進められているという。さすが「土建国家」。。そのような苦労を伝えた一方で、観光客を当て込んで商売している農家(ケンとメリーの木があるところの農家)の紹介もあった。さまざまな角度からここ美瑛を捉えたかなり内容の濃いものであった。また、当たり前ながら、所々で映される美瑛の四季の映像が美しかった。

22:20 放映終了とともにTVはとっととしまわれる。

その後も残ったメンバーでトーク。私以外は全員関東人。ちょっと関西弁が恋しくなる……。その中には、高校時代に北海道に来て好きになって、大学に北海道を選び、軽く留年した、という経歴を持っている人がいた。

24:10 取り止めのない話が続くが、私の一言で、就寝となる。

4日目(2.19(土))、美瑛から原野へ

7:20 起床。軽く外に出てみると、気温−11℃。ダイヤモンド・ダストが出るか?相当寒い。やばいくらいに。

8:00 朝食。軽く吹雪いているがときどき日も照る。不安そうなXC組。

8:40 原野に向けて、送迎のクルマが出発。

8:50 美瑛駅着。ここまで来ると晴れて来て、"暖かい"。気紛れな天気である。

すぐに改札。跨線橋を上下して旭川方面のホームへ。寒さを防ぐため跨線橋の中で他の客は待っているが、私は嬉しがって外に出る。

8:58 美瑛発。国電型シートに座る。

9:26 1分遅れで旭川着。所持金が心許なくなってきた。ここには駅前郵便局があることを既にチェック(利用経験済み)しているので、速攻で改札を抜け、速攻で金を下ろす。

駅のLED表示で、乗るべき臨時列車、「オホーツク流氷号」の案内をチェック。自由席に関する案内なし。本当にあるのかさえ怪しく思えてくる。

流氷号は、5両のハイデッカー車。客はえらく乗っている。やばいか?自由席は4号車。入ってみると、何と、ガラガラだった!しかもリゾート列車で設備は豪華。かなり素晴らしい。観光シーズンの週末だから座席確保を心配したのだが、取り越し苦労もええとこ、といった感じ。

9:36 旭川発。ハイデッカーのため展望も良い。これから3時間半これに乗ってられる。かなり楽しい旅になりそう。この列車には3列に1つくらいの割合でテレビが設置されている。最初のうちは前方眺望が。鉄ちゃんとしてはうれしいが、すぐに映画に変わる。しかし、それだけではない。オーディオ設備もあるのだった。前の座席の網かごにヘッドホンがあり、音楽やラジオが聴ける。ということで、早速利用。これがなかなかいい。普段はどうでもいいわい、とか思っているアーティストの曲も、流れて行く景色を見ながら聴くと、全く違った印象を受ける。

10:22 上川発。この先すぐのところで、上川と北見を分かつ分水嶺を越える。並行して建設中の、「旭川紋別自動車道」の高架橋、目障り。サミットを越えると、小さな川と並行して、周りはひたすら山、という車窓となる。林道を列車で走っているような気分になる。

10:57 特快「きたみ」と行き違う白滝で、ようやく周りに人の住んでいそうな風景が現われる。北見に入って天気はよくなってきたが、東の空はどんよりとしていた。

11:37 遠軽でスイッチバック。私は席を移り、4人掛けを作り、そこを独占する。かなり贅沢。発車後、売店で駅弁(かにめし)を買う。指定席車のほうは客がびっしりといた!ツアー客が大勢を占めていて指定はかなり埋まっているが、自由席はローカルな客しか乗らずに空いていたのかも。

12:29 北見に着く。駅前にはでかい看板のデパートなどもあって、このあたりでは随一の「大都会」と思わせる。ここは研修旅行でちらっと寄った以外は通り過ぎるばかり。どんな街なのか少し見てみたい気もする。

網走までもうすぐ、というところで車内アナウンスが、網走湖のことを伝える。冬は結氷していてワカサギ釣りが行われているとのことで、左窓にそれが見えてくる。右にいるからしっかりとはみれなかったが、確かにいるいる。

13:18 網走着。楽しい3時間半であった。

駅は流氷最盛期の週末ということで、観光客によって異様な賑わいを見せていた。

まずは観光案内所へ。流氷砕氷船の乗り場と、乗れるかどうかを確かめるために。「おーろら号」には14:00発という好便があるが、予約でいっぱいでキャンセル待ちだと言う。乗れるかどうかは「行ってみないと分かりませんね」と。しかし「乗れると思うんですけどね」といわれる。何でそんなことがいえるのか意味不明だったが、根拠がないその言葉に賭けてみようと思う。

13:35 バス発車。東へ向かって行く。

13:45 乗船場に到着。港では既に乗船が始まっている。改札は異常なまでに人がうじゃうじゃしている。もし乗れなかったときの代替案が頭をかすめる。とりあえず「予約無」と書かれたカウンターへ行き、大人一枚と言うと、軽く¥3,000です、と言われてきっぷが出てくる。「14:00発ですけど」確認する。何とか乗れそう。この船の定員は480人だが、それに近いくらいの人数が乗っている。十和田湖の観光船の実に480倍!!?

寒いのにほとんどの客は客室の外に出て、出航を待っている(当たり前か)。流氷砕氷船ということで前の方が人気がありそう。場所は取り合い。一度その場所から離れるとすぐに別の客が割り込みそうな展開。

14:00 船が出港。港の近くまで海は白くなっていたが、まだシャーベット状態で、本格的なのはもっと沖の方にある。沖へ出ると、海岸で見るのよりはさすがに迫力が違う!人が多くて鬱陶しいが、それも余り気にならないほどの景色が広がる。

 

寒いからずっと外にはおれん。時々中に入って暖を取って、暖まったところでもう一度外に出る、ということを繰り返す。上へ上がったり、側部へ出たりとウロウロ。階下の側部から眺めるのが、最も流氷が近くに見れて人気も高かった。厚さ50センチくらいの氷をガンガン砕きながら進んでいく様子が近くで見て取れて迫力が違う。ときどき1m角くらいの氷の塊がめくれ上がるが、その度に歓声が上がる。


階下から見た流氷

14:55 港に着く。「おーろら号」は高かったが、それなりに満足できた。時間があったので帰りは寒い中にもかかわらず歩いて駅まで行く。

16:19 網走発。乗客構成は半数観光客、残り半数が高校生。残りがその他の一般客である。観光客の割合がこんなに高いローカル列車も珍しいのでは?

最初の駅の桂台の先からオホーツク海に出る。すると相変らず流氷が見える。身を乗り出して、写真を撮るなどする客もいれば、そんな景色などには目もくれずおしゃべりに余念の無い高校生もいる。

17:08 取って付けたような駅名の、「知床斜里」着。駅名標リニューアルされていた。新しくできたところで主に用いられているフォーマットだった。ここで「禁煙区間」終了。。すると終わるや否や、前のじじいから煙!


1998年4月に「斜里」駅から改称された「知床斜里駅」の駅名標

18:21 摩周着。外に出るとそれらしきクルマ×2が。屈斜路原野と、そのライバルの摩周湖YHの送迎車である。最初間違えて摩周湖YHのクルマに乗りかけてしまう。

18:45 見覚えのある道を通り、見覚えのある建物が見えてきた。中に入って受付。既に食事の準備は進んでいた。食卓の膳の数を数えると、20以上ある!!えらい多い。

19:00 夕食となる。人数が多いのはグループが多いためのよう。今日は昨日までと打って変わって黙々と食事をとる。また、今日は人数が多すぎるために露天風呂ツアーもなし。残念。

食後、おもむろに談話室へ。ここに置いてあるノートに、自分の書いたのを発見!2年前のことを懐かしく思う。

さらに2年前に比べて、受付に置いてあったPCがグレードアップ!?したことに気づく。前来た時はCRTディスプレイだったのが、液晶に変わっていた。

20:40 ツアーのガイド。VTRは前回と全く同じものだったが、かなり劣化していた。料理の鉄人のオープニングや、BGMに中島みゆきが流れることは覚えていたが、肝心なこと(XCスキーの正しい歩き方)は覚えていなかった。

その後ペアレントのライブ。まずはトーク。話の内容は、東京と大阪で行われた、原野ファンクラブの飲み会の話。YGHの閉まっている期間に行われるそう。それと、ホームページのアクセス人数が10,000を突破するのはいつなのか?というクイズを出題した話をした。2/19現在であと100足らず(アクセス数9900)で、もうすぐ突破するのだが、応募者が少なく正解者はいなさそうとのこと。

そして、唄はもちろん中島みゆき。

そのあと、2年前ここでヘルパーをやっていて、今は独立してアウトドアのツアーガイドの店を営業している人からスノーシューツアーに関する説明を受ける。2年前といえば前回私がここを訪れた時であるが、覚えがなかった。今日は参加者はいなかった。

そしてXCの受付。それと、「屈斜路湖氷上ゴロゴロツアー」の参加募集もしていた。私はXCの申し込みをする。それと、連泊の手続も。

その後は、宿泊者全員にビールのプレゼント(発泡酒だが)があって、談話タイムとなる。

我々のグループ内での会話は、マニアックな会話が飛び交いすぎる。元東京人だったが北海道好きが高じて今はここからクルマで1時間ほどの標津に住んでいる人、福岡から来た人、神奈川から来た人。いずれもかなりの旅マニアであった。話が進むと何故か沖縄の話で盛り上がる。47都道府県の中で唯一足を踏み入れたことのない県の話になって(理由は私のHPを見ていただければ一目瞭然?)私は話すことがなくなり、テーブルの上に置いてあった新聞を読みふけり、談話室へ。「こち亀」を読む。この談話室の「こち亀」の充実ぶりは凄い。1巻〜100巻までほぼ揃っている。しかし何故か38巻だけがない。。「こち亀」好きの私としてはうれしい。ここに来てこのこち亀を「読破」する、という生活もありなのかな、と考えたりもした。

23:30 就寝。暑い。

5日目(2.20(日))、2度目の原野YGHで2度目のXC

6:40 起床。混んでて下に行くのも嫌になるくらい。軽く表に出て気温チェック。−9℃だった。いまいち?

7:30 朝食。

8:20 屈斜路湖氷上散歩ツアーに出発。しかし人数多い!参加人数が12〜3人もいる!!クルマ2台出してくれるものと期待したがそれもなく、私を含めて数名は後ろの荷台に押し込まれる。前回来たときは一桁だったから余裕で全員座席に座れたのだが。宿泊人数が少ないときと多い時とで、待遇が大きく違う。

今日の案内人はペアレント自らが駆って出た。砂湯に着くと意外とクルマが多く止まっていた。白鳥観察のカメラマンも多く待機していてとても冬とは思えないほどの賑わいぶり。

例によって湖岸付近は温泉が湧き出ているために氷が融けていて、なかなか渡れない。砂を掘ると温泉が湧き出てくることを再現してくれ、さらにしなくてもいいガイドとして、先ごろこのあたりで自殺したストーカーの容疑者が発見された、ということも知らせてくれた。。

400Mほど先のところにようやく、渡れるところがあった。そして御神渡りが見えてきた。前回来た時よりも素晴らしい割れ具合。

その後、氷に穴を開ける器具(名称不明)を使い、穴を開けていく。氷の厚さは20センチで、かなり薄い方だとのこと。10センチで1tに耐えられるとのこと。

9:20 YGHに戻る。そしてXCの準備。今日の参加者は4名でうち一人が女性。

9:50 受付開始。手袋は要らない、ということで申し込む。

離れの小屋に住んでいる?(寝袋が敷いてある)例のおっちゃん(ちんぺーさん)と対面。ガイドはもう一人付いて、ヘルパーの女の子だった。

10:10 出発。美幌方面へ向かった。ヘルパーの運転はかなり安全運転。70キロくらいしか出していない。時々待避所に待避して、後続のクルマに道を開けたりもする。

10:30 もちろんだいぶ手前からちゃんとレストハウスが見えて、美幌峠に到着。すぐに出発。まずはしばらく見通しの良い平原を行く。先頭はヘルパーの子で私は2番目。私は割とさくさく付いて行ったが、後ろがなかなか来ない。。天気は最高で、メチャコンディションが良い。

森林地帯に入ってくると、今度は「ちんぺー」さんが前に。アップダウンも少し出てくるが、それほどでもなく快適に歩行できる。

森林地帯を抜けて少し見晴らしのよいところに出てきて上りとなる。我々は先頭で待つというパターンとなる。ちんぺーさんから、XCのコツなどの話を聞いたりする。

上りも終盤、というところはかなり急勾配。そのためにスイッチバックで登って行かねばならないところもあるなど手強い坂となる。

そしてそこを上り終えたところは素晴らしい眺め。「人のいない美幌峠」の眺め。天気も良くて、摩周岳、斜里岳、知床の山々などが見渡せるかなりナイスな景色。この「展望所」、すぐ先は断崖絶壁となっていて近づくのは危険。しかも雪庇になっている(地面がない)可能性があるから絶対に近づくな、とのこと。

ここから問題の下りとなる。ちんぺーさんが先導して行くのだが、当然の如く、いとも簡単に滑り降りて行く。しかしドシロートの私は、当然の如くこけずにはいられない。参加者で、ゲレンデスキーはかなりやっていたという女性は、XCは初めてということだが、なかなか上手い。そして横浜に住んでいる"元関西人"、福岡の人と続く。最後に控えるのが、ヘルパーの娘。彼女は、今シーズンここに来て初めてやったとのこと。恰好はかなり本格的であったが、滑降はいまいち。。もちろん我々よりは上手いが、時々こける。ちんぺーさんと、「この坂でこけずに行けるかどうかでビール一本賭けようか?」とか言って賭けたりもしていた。しかし、失敗を繰り返す。。

こけないためのコツは、「恐怖心をなくす」ということらしいが、やっぱり怖いものは怖い。さらに、体重移動はストックでやれ、とのこと。これもまだまだ難しい課題。

見晴らしのよいところから、さっきの林に戻って来て、真っ直ぐ帰るのではなくさらに下に降りる道を行く。ここも連続する下り勾配。林はすぐに抜けて、その先には何にもない豪快な「ゲレンデ」が現われる。夏季は熊笹でいっぱいになっていてとても入れないところだという。人の通った跡を辿るのはスピードが出るから、それが嫌な人は避けてきてもよい、とのことだったが、挑戦欲が湧いて、ちんぺーさんの後を辿って行く。そして、恐怖心に負けて(?)こける。

12:30 熊笹地帯を抜けて再び林に入ったところで、昼食。風が避けられる場所を選ぶらしい。天気よく暖かい。幸せ。

食後もさらに下りは続き、摩周湖コースと同じような感じの道となって行く。複雑な地形のために、どこをどのようにしてクリアするのかというのを、パズルを解くような感じで眺めなければならない。もっとも、それを考えたところで実際にクリアできるものではないのだが。急勾配のある坂は大概こけるが、こけずに一つの坂をクリアした時の喜びは、計り知れないものがあった。

14:45 ようやくにして、どこやらの道路に出てくる。

14:55 迎えのクルマが来る。雪の激しく積もっている側道を少し走ると国道に出る。美幌峠の手前、美幌側の道である。自転車で、30m先が見えない状態で登ってきた道。0.5km毎の距離標があった。美幌峠のレストハウスには目もくれずとっとと下山。

15:20 YHに戻ってくる。福岡の人はこれから16:44発の網走行きで網走へ行くのでこれでお別れ。彼を見送るとすることがなく、ちょっと休憩。することなく又しても「こち亀」る。その後、昨日からの連泊者でゴロゴロツアーに参加してきた女性2名、今日一緒にXCツアーに参加した「元関西人」らと雑談をする。

19:00 夕食。今日は、談話室でしゃべった人と、XCスキーで一緒だった女性とが加わって5人で話しながらの夕食。昨日とは全く違った環境となった。

19:45 今日は宿泊者が減ったため露天風呂ツアーが行われる。参加者は9人。しかも又してもクルマは一台で、私は二台、いや荷台。

今日の露天風呂は「コタン」だった。以前来たところと全く同じところ。脱衣所で服を脱ぐと、猛烈寒い!早く入らねば。。

ここで星を久々に見た。湖の対岸の山が見えるほどに天気もよかった。ちょっと浸かりすぎでのぼせそうになった。

20:45 夜のミーティング。今日は皆一回はビデオを見た人ばかりということで、ビデオはなくて、いきなり「夜会」となる。ペアレントの「中島みゆき歴」は20年にもなるという。かなり筋金入りだ。そして中島みゆきのコンサートの話(きっぷが取りづらい!とのこと)、今日のゴロゴロツアーの話などをする。ゴロゴロするだけなのに、えらい疲れたという話。なんでや?

ミーティング終了後、XCツアー組、ゴロゴロツアー組に分かれてトーク。我々の組にはヘルパーのかんちゃんと、東京から来た女性ホステラーが加わる。このホステラー、今日は摩周温泉の「入浴マラソン」というのに参加してきたと言う。

XCを一緒にやった女の人は、神戸に住んでいて、銀行員をやっているらしい。いままでは贅沢な旅行ばかりをやっていたが、最近YHによる一人旅に目覚めたという。また元「山屋」とのこと。

かんちゃんは、大学を卒業してサラリーマンをやっていたが、昨年に辞めて現在に至るという。これからの身の振り方に関していろいろと考えてはいるが、まだ具体的には決めていないとのこと。ヘルパーといってもこれは所詮「フリーター」である。だからヘルパーをしながらそのあとの身の振り方を考えなければならない。この辺が辛いところだろうな、と感じる。

24:20 たっぷりと雑談をして、今日は遅い時刻に消灯。

6日目(2.21(月))、原野から家路へ

6:40 起床。朝食は7:30からだから、早く起きすぎた?

7:00 もう準備完了。荷物が少ないから準備も早い。もはやすることなし。そしてまたも談話室でこち亀る。

7:30 朝食。昨日の5人に、この後帰りの行程が同じの池田さんが加わる形での朝食となる。食後すぐに出発の準備をせねばならず、少々慌ただしい。もちろん「氷上散歩」ツアーには参加できず。

8:10 みんなに出て来てもらい、出発。池田さんと、昨日「入浴マラソン」に参加したという女性とが乗車。池田さんは、私と同じ「技術屋」ということで、話がしやすかった。今回の旅行は飛行機のマイレージがたまったことによる「タダ券」でやってきたらしい。週に一回くらい熊本まで出張行っていて、出張先では11時くらいまで働いているとのこと。普段の仕事もかなり忙しく、そんな中無理矢理出てきたらしい。そんな話ばかり聞かされる……。しかし私も、こうありたいと思った。これからたとえ忙しくなってもこういう余暇の日を作って、仕事のことを忘れてリフレッシュするための旅行をする、ということができれば理想だと思う。今回の私は確かに旅行に来れて「リフレッシュ」にはなろうが、リフレッシュしなければならないほどに仕事をしている訳でもない、という現状。。それではあまりにも寂しすぎる。

8:25 摩周駅着。おじいさんにお別れの挨拶を、と思ったがこの時間に来るという人がいるらしい。その人を待つとのこと。

8:35 摩周発。他の二人は座れたが、私は座るところがない。私はデッキで立っていた。標茶で客が大勢乗ってきて立ち客で溢れかえる。すると池田さんが、そこから炙り出されたようにして私のいるデッキまでやってくる。あんなところで座ってられん、とのこと。観光シーズンには定期列車も増結してほしいところである。

9:20 塘路着。進行方向左側に、新設されたとうろYHがあるのを確認。本当に駅前。このあたりから釧路湿原が広がる景色で、立っていてもそれほど苦痛を感じない眺めを見ることができる。

9:50 超満員の状態で、釧路に到着。釧路駅も旭川同様、ホームと改札口がシールドされていて、自動改札が完備。私は軽く自動改札を通る。片道切符はともかく、こういう「フリーきっぷ」で自動改札を通れるというのにはちょっと違和感があった。原野から一緒だった女性はこれから昨日知り合ったという友達に会いに行くということで、ここでお別れ。

我々の方はというと、「おおぞら」の発車時刻まで1時間あるので、駅前にある「和商市場」という市場に行くことにする。池田さんは荷物が多く、コインロッカーに荷物を預ける。そう言えば、私はコインロッカーはほとんど使った記憶がない。私の荷物の少なさを感心された。

外に出るとさすがに寒い。全国の天気予報などで、釧路の最低気温が出るが、その「−14」とか「−18」という数字を見る度に、「行きたい!」と思っていたのだった。今は何度くらいか、ということが気になる。

和商市場は、駅から徒歩3分くらいのところにあった。日本有数の漁港だけあって、新鮮な魚介類を売っている店がずらりと並ぶ。ここで「ネタ」を買って、それをご飯の上に載せる「勝手丼」というのがここの名物らしい。確かに炊きたてのご飯もしっかり売っていた。池田さんはウニと、「盛り合わせ」を買って、合計2000円くらいの丼を完成させて、車内に持ち込んで、それを昼ご飯にすることにした。私も惹かれたが、昼時まではまだ2時間もある。ご飯が冷めてしまってまずくなると思って、止めとくことにした。池田さんは満足そうであった。

10:20 買い物を済まして駅に戻る。まだ時間があるので待合室で待つ。こういう時間は非常にもったいないと感じる。

10:35 思っていたよりも早く、「おおぞら」が入線。私は自由席だから早く並ぼう!と意気込んでいたが、発車直前に乗り込んでも十分に空席があるくらいにしか乗っておらず、これまた取り越し苦労。池田さんは指定があるが、私に付き合うように自由席に乗ってくる。隣同士では窮屈、ということで我々は二人掛けの席に別れて座る。

和商市場で旨そうな魚介類を見た私も、同じようなのが食べたくなり、最後は豪快にと、「たらば寿司」を買う。¥1,350。これでこの旅行4つ目の駅弁。ちょっと贅沢しすぎ?

10:55 釧路発。白糠から左窓に太平洋が見える荒涼とした風景が広がるが、私は右側に座っていてよく見えん。。その後、睡魔が襲う。

11:45ごろ 厚内で目が覚める。ここから小さな峠を越えの森林地帯となる。そろそろ頃合いの時間となったので、満を持して駅弁を広げる。そして前の池田さんも。後ろの私に向かって「にたっ」とした表情を浮かべて「いいだろー」と。私の方もそれなりに投資したこともあり、カニの身が分厚くて旨かったが、「勝手丼」の方がよかったかな、とも思えた。

12:38 帯広着。ここで自由席車両は満席となる。帯広始発の「とかち」が6往復あるのがうなずける乗りっぷり。

ここからR38と並行。自転車で走った区間を眺める。またこの区間は「スーパーおおぞら」で一度乗った区間。「おおぞら」も決して遅いとは思わないが、「スーパーおおぞら」とは所要時間に一時間近い差がある。如何せん札幌−釧路間が遠すぎる。やっぱり釧路行き特急はすべて「スーパー」にして、3時間台の前半くらいで走らせるべきだと思う。

13:15 新得着。ここから狩勝越えになるが、天気悪くなってきた。

13:33 新狩勝信号所でまたも運転停車。そして反対列車は遅れていた。3分後「スーパーとかち81号」が8両で通過。臨時のくせに定期列車を待たすとは頭が高い。

新狩勝トンネルを抜けるが天気はさらに悪くなり、吹雪いてきた。飛行機の時間がギリギリなので、雪で少しでも列車が遅れるとやばい。

石勝線はトンネルがやたらと多く、眠気を誘う。

13:48 トマムに停車。3分遅れ。南千歳まで98.6キロ、時刻表上では「ノンストップ」であるが、あと2〜3回は運転停車がありそう。所々でも複線にすれば、こういう意味のない停車は避けられるのになあ、と思わずにはいられない。

14:08 南千歳から67.3キロの地点(清風山信号所)で、ストップ。いつになったら反対列車が来るのか分からず気をもむ。5分後、「スーパーとかち5号」が6両で通過。このように、いちいち行き違いの度に停車させられるから、チェックせずにはいられなかった。

14:27 そして、楓駅で最後の行き違い。11両もの長大編成の「スーパーおおぞら5号」を、今度こそ、待たす。天気はめまぐるしく変化して、楓を過ぎたころにはだいぶよくなってきた。

14:58 いつのまにか定刻になって、南千歳に着く。我々のほかにも下車客は多かった。反対ホームにはきっちりと、釧路行きの「おおぞら7号」がスタンバイしていた。

寒いホームに下ろされて「エアポート」を待つ。さっきまで乗っていた「おおぞら6号」とは反対方向に走る電車だが、幸い同一ホームにやってくるみたい。この辺りは、関空へ行く路線との分岐駅の阪和線日根野駅のようで、うまく考えられてるな、と思う。

15:06 新千歳空港行き「エアポート」が到着。余裕で座れないがあと4分で着くから関係なし。

15:10 新千歳空港着。一度来ているので勝手が分かっているのでさくさく歩く。そして前回同様、全日空の「団体受付」のカウンターを間借りしたスカイマークの受付カウンターで、チェックイン。

2Fの出発ターミナルへ行き、私はもうすぐに出発となるので、ここで池田さんとはお別れとなる。

金属探知器を通過し、ほとんど待つこともなく、例のバスに乗り込む。そして外に出てタラップの階段を昇る。この一連の誘導方法、どうも安っぽさを感じずにはいられない。もし他の航空会社が同じ運賃ならば、そっちへ流れても仕方がないか、とも思う。しかし今のところ伊丹−千歳はスカイマークに追随して値下げしている航空会社はなく、他の航空会社とは1万円以上も差がある。

座席は中間の4人掛けの席。周りの状況を見渡すと、真ん中の座席は1/3くらいしか使われておらず、一応窓側は全て埋まっているが、二人で座っている人もいるが1人で座っている人も結構いる。搭乗率は5割あるかないか、といったところ。ここまで値下げしてもだめなのか。宣伝が足りないのかもしれないが。

16:08 離陸。まだまだ慣れない離陸の瞬間。体重が軽くなる気持ちの悪さを感じて、北海道を後にする。

通路側のため、景色を見ることはできない。しかも映画や音楽のサービスもなく、退屈。。たった2時間の我慢であるが、長く感じる。

17:15 機内アナウンスが左窓に富士山が見えることを伝える。見事に山頂まで晴れていてくっきりと見えた。窓側の客はもちろん、真ん中の客まで身を乗り出してそれを眺めていた。

17:30 早くも着陸態勢。雲の中を抜けると、大阪の市街地が見えてくる。

17:50 伊丹空港に着陸。降りる時はいともあっさりと到着する。しかし後ろの方なのでなかなか降りられない。

外に出ると、さっきまでと大して変わらない寒さを感じる。夕方になって気温が下がっているから、か?

18:02 大阪空港発。大阪モノレールに乗る。

18:05 蛍池着。阪急に乗り換える。しかし宝塚線の急行はこの駅を通過するために、接続はよくない。

19:45 十三で神戸線に、三ノ宮でJRに乗り換えて東加古川着。空港からここまで、2時間かかった。寮到着は8時前。夕食は、こんな旅行をしたあとで締まりが悪いが、寮食であった。。

後書き

2週間前に急に思い立った「冬の北海道旅行、PART2」。かなり突拍子もないところから思いついたが、実行に移せた。「卒業旅行」の時点ではまさかもう一回冬に来れるとは思っていなかったのが、実現したことになる。

思いついたはいいが、不安はあった。いままでの旅行は「乗り潰し」最優先で、観光は乗り潰しの後に来るものだった。だから、観光しようと思ってできなかったり期待外れであっても、乗り潰しさえできればそれでよかったのだ。今回は一応「冬の北海道でクロカンをやるぞ」、という目的は持って臨んだが、実現性に疑問があったことと、3連休を取ってまでやって来たのに、得られるものが何もなかったら……、という思いが不安の原因といえた。

しかし最初の宿泊地、美瑛ポテトの丘YHに着いてからは、期待通り、いや期待以上のものが私を出迎えてくれた。豪華な施設のYH、そのYHに集まる多くの「一人旅仲間」、そして、北海道の冬でしか味わえない素晴らしい景色が。当初の不安が、一気に「来てよかった!」という喜びに変わって行ったのだった。

美瑛の後に泊まった、2度目となった屈斜路原野YGHでも、すぐに仲間ができて楽しく過ごすことができ、また来るぞ!と強く思うようになった。

また、今回の旅行中に痛感したことは、皆、忙しい中を押して北海道にやって来ている!ということであった。今回は何の苦労もせずにやって来れたが、たとえもっと忙しい身分となっても、またここに「戻って」来たい!と強く願うのであった。