2002年7月、立山登山記
2002.7.26(金)
前書き
白馬岳に行った直後、Oと別れての単独行となる。余り「重い」ところに行くつもりはなかったが、それでいて高い山へ行きたい、ということて手軽に行ける3000m峰である立山とした。
5:00 宿を出る。6:20大町駅発の扇沢行きバスに乗るため、大町温泉郷まで歩いていく。その距離、4キロ。。 6:10 大町温泉郷に着く。扇沢行きのバスは6:33発だから悠々間に合った。 6:50 扇沢駅に到着。平日の朝であることなどお構いなしに人がわんさかいる。乗車券売場では行列が。すぐに並んで切符購入。そして、乗り場にも行列。これにもすぐに並ぶ。トロリーバスの始発は7:30だからまだだいぶあるのに。。
7:20 に改札。車両は「6両編成」だった。かなりの収容力なのだが、それ以上に客がいるためにあっという間に席は埋まってしまう。乗車率にすれば160%程度か。7:30
トロリーバス発車。ほとんどトンネルで15分ほどで黒部ダム駅に着く。一目散に、次の乗り物の待つ駅へ向かう。次に乗るケーブルカーは黒部ダムを越えた先にある。
トンネルを抜けると、そこは、黒部ダムと峡谷の風景となる。猛烈に天気が良く、猛烈にでかいダム、ダム湖の景色に感動!私を含めて登山客は、この景色に見入ることなくとっとことっとことケーブルカーの駅に向かって歩いて行く。今日はダムから放水がされていた。8:00 ケーブルカーの駅に着く。係の人が整理券を配り出す。何かと思えば、次に乗るロープウエイの整理券だった。早めに並んだ効果があり、番号は「1」であった。
始発は8:30なのでまだだいぶ待たねばならないのか、と思っていたら、すぐに乗り場への扉が開かれ、ケーブルカーの方に案内され、すぐ発車となった。8:12
標高1800米の黒部平駅に到着。30分早く着いたが結局ここで待たねばならず同じことだった。時間があるので外に出る。猛烈に天気がよい。日差しが強く、日焼けの肌に響く!そして、これから進むべき立山がハッキリと見渡せ、振り返ると黒部ダムもちらっとだが見える。ここまで来てよかったと思わせるに十分な条件は揃っている。
8:35、言っていたのより若干早く改札が始まる。そして、定刻より若干早く発車する。このロープウエイのすごいところは、始点から終点までのおよそ1,700mの間、一本の支柱もないという「ワンスパンロープウエイ」であること。そんなんで大丈夫なんかいな、と少し不安になるところであるが。8:30 大観峰駅に到着する。ここに標高2,300米余り。室堂までは最後にトロリーバスに乗らねばならない。トロリーバスの発車時刻は、定刻では9:15となっていたが、今日は臨時便として9:00発のが出るらしい。これで何とか15分のアドバンテージを獲得できる。
今度のバスは2両しかないが、乗車率は80%程度だった。何度かのtransitによってだいぶ客が篩に掛けられた効果があるようだった。8:40 室堂バスターミナルに到着。ここはかなり広い建物で、人でかなり賑わっていた。帰りの手段が気になるが、1秒でも早く登り始めたいので、さっさと歩いて外へ。おお。下で見ていたのと同じ山が間近に迫って見える。サイコーの天気だ。かといってこれがいつまで続くか分からんから、一刻も早く…という気持ちには変わりない。
始めのうちは平らな遊歩道が続く。ちゃんと整備されているが、何故か石がごつごつとしていて歩きにくい。わざと歩きにくくしてるのか?10分ほど歩いた辺りから上りが始まる。既に目指すべき山荘、そして山頂までもが手に取るように見える。
ここは、登山者と言うか、旅行者と言うか、という感じの老人、子供も多数いて、かなりナメナメの山、ということか?しかし、こんなところでも雪渓トラバースが二つほどあるなど、そう甘くはないと思うのに……。
ずっと石畳の道が続いていたが、勾配が急になるにつれて山道風になってくる。9:50 一ノ越山荘に着く。下からだとここが稜線に見え、ここにたどり着けば展望が開ける、と期待したが、東の方の山は見えても、北の方の山はやはりこれから登る部分に遮られて展望は利かない。 というわけで休憩もそこそこに出発。ここからは本格的な登山道となる。登山道というか、岩のごつごつとしたところを登って行くというカンジ。。一段一段岩に足を掛けて登って行く。ここは段差が大きく、ゆっくり行こうにも行けないから、一気に登ってしまい少し休む、ということを繰り返さざるを得ない。
一ノ越より雄山を見る10:45 立山の主峰、雄山に着く。下から山小屋のように見えていた建物は、神社であった。天気が相変らずいいので、皆この神社の日陰を取り合うようにして休憩している。休憩しているのは子供がかなり多い。ここは「小学生向け」の「ハイキング感覚」で来れてしまうことを物語っている!?
で、相変らず休憩もそこそこに、個人的な目標であった最高峰の大汝山を目指す。大汝山まではすぐそこだが、その道のりは、下りありで上りありでなかなか着かない。11:06 標高3,015米の、大汝山山頂に着く。ここでようやく北東方向が見える。するとすると…。白馬山荘が余裕で見える。剱もでかい。あんなにでかかった黒四とダム湖がめっちゃちっちゃい。。
南の方を見渡すと、槍がくっきり。八ヶ岳と、富士山も。サイコーの景色!!来てよかったー。
後立山連峰。左から2番目のピークが白馬岳
剱岳(奥)と別山(手前)
八ヶ岳(左遠景)と富士山(右遠景)
黒部ダムと黒部湖11:49 ということで、引き返す。頂上にはたっぷり40分くらいいたことになる。雄山までは割とさらっとこれる。さっきよりも人が増えている。ここで、神社で売っているジュースにさくっと手を出してしまう。これとカロリーメイトで休憩。さっきおにぎりを食い尽くしたにもかかわらずすぐに腹が減るのだった。もう食糧は食い尽くしてしまう。
12:16 下山開始。渋滞に巻き込まれる。下りにもかなりの気を遣う。人多く落石の危険大。13:02 一ノ越に着く。ここからまっすぐ室堂に帰らず、浄土山経由で行く。目指すべき浄土山周辺は、上の方は曇っているので意味無しか、と思うも、行くことにする。ここに来ると人が全くいなくなり、快適登山が楽しむことができるようになる。と言っても、雲行きが怪しくなって来ているのでそんな余裕はない。
振り返ると雄山がすごい。さらに下の方は黒部平まで続いていると思われる登山道が、周辺に木がないためにどこまでも見える。が、雄山の周辺にまで雲がかかり始めていた。
さて、進行方向を向くと、曇りゾーンへと近づいて行く。緩い上りだったのが急な岩場に一変。ここでもオーバーペースか。かなり息が切れてしまう。ペースメーカー不在で飛ばしてしまう。登ってはハァハァ云って立ち止まりを繰り返す。ゆっくり行くことでイーブンペースを保つようにすればいいが、それができなーい。。13:28 富山大学立山研究所に到着。全く人はいない。それに、眺めも良くない。 とりあえず息を整えるだけの休憩を終え、すぐ出発。やがて、視界が0に!やば、道分かるんか、と思ったがすぐに晴れる。と言っても遠景を見るのはもはやゼツボー的。後はひたすら室堂に目指すだけ。人とほとんど会わなくなって不安になる。
16:25 浄土山に着く。特にどうということはないのですぐに先を急ぐ。この先、急な岩場の下りとなる。と、そこに!「雷鳥」と思われる鳥ハケーン!逃げないようにそっと近づいて写真撮る。だいぶ近づくが全然飛んで逃げようとしない。怪我してるのか!?
急斜面を下りきって平らになったところには、また雪渓トラバースあった。それを越えてほっと一息。あとは室堂→一ノ越までの道のりと同様に整備された道が続くだけなので安心。既にターミナルが見下ろせる位置にまで到達しているが、なかなか遠い。
そして、合流点に到達。出発時からは想像もできないくらい、辺り一帯には雲がかかって来てしまっていた。やっぱり早目早目の行動が功を奏した格好となった。14:25 室堂ターミナルに到着。トイレに行き、腹が減ったのでそばなどをすするなどする。何の変哲もない立食い風のそばだったがありがたかった。そして早くもバス乗り場に並ぶ。新島々の時のように酔わないか、ということが少し不安。 14:50 発車する。ここでは酔うことはなかった。道路の規格がかなり良いことが幸いした。
天気はすっかり曇りとなり、景色的には楽しむべきものは少なくなってしまっていた。といっても視界は悪くない。しばらくは開けた状態が続く。なかなか標高が落ちないようだ。2000bをきったところでようやく樹林帯に入る。車内では沿線の観光案内放送がひたすら流れているが、既にかなりどうでもよくなっていた。15:40 美女平駅に到着。ここからはケーブルカーに乗り換えるが、15分ほど待たされることになった。 16:07 立山駅着。富山地方鉄道立山駅と隣接したところに着く。事前リサーチしていた、16:10発の富山行き地鉄に間に合いそう。そして間に合った。
こうなると、富山からの帰りの手段に、「18」の可能性が浮上する。家に着くのは遅くなるが、次の日も休みなのでそれほど問題ない、ということで決定となる。16:57 富山駅着。降りると暑い!洒落にならん!!駅前の郵便局で金を下ろし、みどまどで18きっぷ購入。
17:16 富山発。特急が激混みなのに対し、普通は空いていた。 23:40 金沢、米原、大垣、岐阜と乗り継いで帰宅。しんどかったが、これにより5000円以上も「節約」できたのは大きかった。
後書き
白馬に続き連荘での立山行、白馬と記憶が重なるから別の機会に、というのでもよかったが、効率よく回れたという点で、天候が抜群だった点でも、非常によかったと思う。この山は白馬以上に、観光色が強かった。個人的にも山に登ったというよりは旅行者として景色を見て来た、という印象を受けた。それでもいいと思うが、「山に登った」と思いたければ、やっぱり剱に行け、ということのようだ。ということで、剱は来年以降の課題としたいと思う。