2003年2月(西穂山荘)

2003.2.2(日)

前書き

武奈ヶ岳で味をしめて、もっと厳しい冬山登山に行くことになった。行き先は西穂高岳。と言ってもどう考えても山頂には行けないので、とりあえずさわりをということで、新穂高ロープウエイで上まで上がって、西穂山荘までの往復ということにした。

 

6:01  列車に乗る。高山線をひたすら北上。
8:45  高山着。寒い!今日の最低はマイナス二桁!で、新穂高温泉行きのバスまでしばらく待たされる。
9:30  バスが発車。積雪のため道路が狭くなっていて行き違い待ちなどで若干遅れてしまう。
11:15  5分遅れで新穂高温泉に到着。とっととロープウエイに乗りたいところだが遠い。そして、11:15発が行ったところで、あと30分待たされるのだった。日帰り行でこの30分はあまりにも痛い。
11:45  ようやくロープウエイに乗れるが、満員。第2ロープウエイに乗り換え。こちらはスキー客で賑わっていた。日本唯一の2階建てロープウエイということで興味をそそられた。
12:07

 西穂高口に到着。天気はいいが、快晴ではなく相変らず穂高の山々は姿を現してくれなかった。いきなり山道がどこか分からん。それらしい道を見つけるが、登山客が全くいないので不安。アイゼン付けるのに今回もかなり手間取ってしまう。

12:20  ようやく準備ができたので出発。雪はかなり深い。踏み跡はあるがかなりはまり、体力を消耗する。マイナス10度は軽くしたまわっているはずだが、暑い。大した標高差でもないのに、かなり息切れしてしまう。時間がかなり気になり飛ばしてしまうが、思うように進まずあせってくる。後半は登りを見る度に「こんなん登れるか!」と思うくらいまでばててしまう。
 


穂高連峰だが雲に隠れてしまって・・・

13:20  西穂高山荘に到着してしまう。「してしまう」という表現をするのは、もっと時間がかかると思っていたからだ。夏山で1時間半の行程であるからまさかこんなに早く着くとは思わなかった。そらしんどいはずや。
 休憩時は寒くてかなわんだろうから当然山荘の中へ!と歩いている時は思っていたが「休憩料1時間200円」の看板と、外にいてても風がそんなになく寒くもないことから、外で休憩する。
 快晴ではないので山とかは余りハッキリとは見えず残念。しかし乗鞍と思われる山と、上高地方面は見渡せた。穂高方面は、目の前にあるマウンドのおかげで見ることができない。せめてあの丘の上までは行きたい。
13:25  登っているときはここで引き返すぞ!と思っていたが時間的に余裕がありそうなのでその丘の上まで登ってみることに。ここから森林限界を超えるため、見晴らしは良くなる。岩場の上に雪が積もっているため積雪はそれほど深くなく、さらに深いところに足を踏み入れてもそんなにはまらない。なぜかと言うと、凍っているから。。それだけ気温が低い、ということのよう。そのため、今までのところよりも歩きやすかった。
 やがて完全に稜線の上に出てくる。かなり見晴らしがよくなるが、相変らず西穂高岳方面には雲がかかっている。絶えず風が吹いて雲が流れているのでしばらく待ってみるが様子は変わらん。これ以上先に行っても景色は変わりそうになく、「ド素人が一歩足を踏み外せば一巻の終り地帯」なので、ここで引き返すことにする。


上高地と乗鞍岳(右)


稜線に出たところ。ここで引き返す

14:00  下山開始。下りは思ったよりもスムーズ。急傾斜のところなどは「砂走り」ばりにして下りていく。しかし危険?また、いくら気温が低くて水の融点を大きく下回っていても、靴には雪解け水がしみてきて冷たいこともよく分かる。今回は速攻で帰るから問題ないが、長時間歩行のときにはこのままでは行けない。また、歩くのに体力を消耗するのは、やっぱり6本爪アイゼンであるからのようだった。足を踏みしめてもアイゼンがあまり効かず、滑ったりしてしまうため。こんな装備でようこんなところに来とんな、と言われかねない状態だったかも。。


西穂山荘付近からロープウエイ駅を見下ろす

14:50  ロープウエイ駅に到着。最終時刻ばかりが気になる山行だったが、結局1時間の余裕を持って到着することができた。しかしこういった離れ業は全てにおいて余裕がなくなり危険度も高くなるので余りするべきではないな、とも思う。
15:30  ロープウエイ乗車。第2ロープウエイは輸送力が高いので大丈夫だったが、第1ロープウエイは相変らずギュウギュウ詰めにされる。下りると日が翳ってきてかなり寒くなってきた。
16:10  バスが発車する。途中スキー場の職員が大量に乗車して来て満員状態に。こんなローカルバスでは考えられない光景となった。
17:50  高山駅着。ここから贅沢にも(?)「ひだ」に乗る。
20:30  帰着。現地滞在時間3時間の慌ただしい山行だったが、それなりに得られるものはあったと思う。

後書き

 ド素人ということもあって始めから登頂するつもりはない中臨んだ今回の山行、冬山の素晴らしさと恐ろしさを垣間見ることができて収穫があった。吹きさらしの稜線の先にちらと見えた穂高連峰は、「これからの課題」なのか、「踏み込んでは行けない領域」なのか、考えさせられるものがあった。ただ少なくとも、あの地点から先へは、ド素人集団では行くべきではなく、頼りになる指導者と一緒にでないと行くべきでない、と感じた。

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