2003年3月(来た奴が焚け)
2003.3.7(金)〜3.9(日)
前書き
いつものH,Oと本格的冬山登山に行くことになった。行き先はド素人にも優しいという北八ヶ岳。日程は3日だが、1日目はアプローチのみとした。初めての本格的冬山登山ということもあり、どんなものかと言うことで期待と不安が入り交じる。
3/7(金) (アプローチ) 9:30 列車に乗る。いつもの山行に比べてマターリした出だし。しかし、雨。。。 10:40 多治見着。列車待ちの間、買出し。しかしイマイチ買いたい物が思い浮かばず、必要最小限のものしか買わなかった。 11:22 大阪始発の「しなの」が到着。Hと落ち合う。Hは相変らず荷物がでかく、60gのザックをパンパンにしての登場だった。
多治見では全力で雨だったのが、塩尻に近づくと真っ白となってしまい、意外に思う。13:05 塩尻で中央東線に乗り換える。しかしここで問題発生!下諏訪で抑止!!行き違い列車待ちで、20分ほど止まると。この列車は渋の湯行きの最終バスと11分の接続。このままでは間に合わん。そもそもここが単線なのがいかんのだ。複線化しる! 13:38 「あずさ」を3本通し、アナウンスより早く発車。Oにバス運転手に待ってもらうように頼んでもらうが、微妙なところ。。
13:50 茅野着。バス発車時刻を2分過ぎているが、まだバスはいるとのこと。ダッシュ!場所を一瞬間違うが、セーフ。。助かった。バスはどんどん山奥へ。やがて、よくこんなとこまで走ってくれるなぁ、と思えるような仕様の場所へと向かう。
14:40 渋の湯BTに到着。我々のほかに乗っていたもう一人の登山客は上へ登っていったが、我々はBTの目の前の国民宿舎にチェックイン。2部屋を一続きに使わせてもらえて贅沢な気分。
明日に備えて(?)軽く散歩してみる。しかしすぐに、何故か雨が降って来てあえなく引き返す。17:30 夕食。山の幸中心のメニューで、満足。どう考えても食糧が足りない私は、ここの宿の人に明日のおにぎりを頼む。頼みを聞いてもらえて助かった。
あとは温泉に2回浸かるなどマターリする。キャパが大きい宿だが、シーズンオフのためガラガラでその点でも快適。秘湯の宿の夜を楽しむ。3/8(土) 6:00 起床。天気は悪くないみたい。準備する。 7:00 朝食。他の宿泊客も全員登山客であることが、ここで分かる。H,Oは魔法瓶にお湯を入れる。私は魔法瓶すら持って来ていないので、どうすることもできない。。 7:45 出発。中山経由の案もあったが、無難に高見石直行ルートとする。最初は寒かったがすぐに暖かくなる。昨日まで降った雪と、登山客が少ないためとレースがほとんど認められず、歩行困難な状態が続く。夏山では大した標高差でもないのに、標高を稼ぐのが大変往生する。
12本爪アイゼンをはいての歩行は初。歩き方が分からない。何度か反対の足に引っかけてしまう。で、気が付くとスパッツがボロボロに引き裂かれている。スパッツ履いててよかった。ズボンは¥20Kもするから。。で、以降気を付けて歩くが、ちょっと油断するとスレスレとなってしまう。
賽の河原で景色が開け、雪山らしくなる。吹きさらしで一気に寒くなるが、地面は堅くなり歩きやすい。トレースはワカンの人一人分しかない。で、前方にその主が見えるようになる。
やがて、その人が上から降りてきた。何か、と思ったら道を間違えたらしい。雪でルートが分からなくなってしまっている。地図を見ながら正しい道を探す。90度折れ曲がった方向に林の切れ目を発見。そこが登山道だった。。ここに来ると完全に風は止むが、林の中で木の枝を掻き分けていくのと雪が深いのとで思うように前に進めない。
賽の河原から前方を見上げる
賽の河原から後方を振り返る10:48 高見石小屋にようやく到着。夏山コースタイムで1時間40分のところをこんなにかかるのは仕方のないことか。ここで昼食。そんなに寒くないので小屋の外でとする。おにぎりはうまかった。ただし、茶が冷たい・・・・・・。
食後、高見石展望台へ。吹きさらしで猛烈に寒いが猛烈に眺めがよい!浅間山や小諸、佐久市街が見下ろせる。近くは、白駒池がきれいに真っ白に凍っているところ見えた。が、余り長くいられない仕様なので、すぐに引き返す。
高見石から白駒池を見る
同 浅間山を見る
11:25 出発。当初の予定では丸山経由としていたが、丸山に行く道はトレースが全く無く、相当しんどそうと判断。で、白駒池に一旦降りることに。しかしその道のうちの一つもトレースが全くない!山小屋の人に聞くと、白駒池へのもう一つの道からここまで来た、とのことで、その道を行くことに。
私が先頭で行く。トレースがあるといっても道が分かる、というだけで雪は深いためどんどんはまる。しかし、はまり方が酷いのは、私よりも他の二人だった。私と彼らとでは体重、荷物の重量を合わせると20瓩以上の差があるために、そうなっているようだ。しかもHは、ストックの代わりにピッケルを持っているため、全体重が足にかかることも災いしているようだった。12:22 そんな訳でかなり苦労して、白駒池に到着。完全結氷していて当然のように池の上に乗ることができる。然別湖を思い起こすが、決定的に違っていたのは、積雪。ズボズボはまりながらでないと前に進めない。この近くの山小屋からXCスキーでやってきた家族がスイスイと池上を進んでいくのが恨めしいが、ズボズボはまるのもそれはそれで、「楽しい」。。
全面結氷の白駒池。中央にあるのはかまくら?12:55 出発。麦草ヒュッテに向け、来た道を引き返す。やがて国道に出る。麦草峠付近は冬期閉鎖で、標識などの埋まり具合を味わう。美瑛を思い起こす。何も北海道くんだりまで行かずとも、こういう体験ができることがよく分かる(爆
で、ここからは国道を歩く。個人的には非常にたのしー、が、H,Oは私の3倍は埋まってしまうため、かなり疲弊していた。登山道の方に戻ろうとするも、その道もはまるため断念。国道歩きとなる。
横断歩道の標識にて
麦草峠。積雪深計によると、160cmとなっていた。14:07 麦草ヒュッテに到着。無雪期ならクルマで余裕で来れる山小屋に、ヒィヒィ云いながら何とかたどり着いた。
館内は客で賑わっていた。が、それは、クロカンスキーの団体ツアーだった。さらにほとんどの人が、そういう客であることが徐々に判明していく。さらに、ここまで¥500でスノーモービルによる送迎が行われているとのこと。ヒィヒィ云いながらたどり着いた我々の立場は・・・・・・。
もはや天気悪いので中で過ごすしかない。大部屋は最初我々だけだったが、どんどん人で埋まって行った。17:30 夕食。食後もずっとすることはないのでマターリとするのみ。明日の行程は、坪庭経由北横岳往復で、ロープウエイを下りるという予定だったが、坪庭直行が、この時点でほぼ決定的となった。夏山のコースタイムの倍近くかかることを、全く想定していなかったため・・・。 21:00 消灯。就寝。。 3/9(日) 5:30 起床。真っ暗な中、おもむろに準備する。外の寒暖計を見ると、−8℃。思ったいたより大したことない。 6:00 朝食。 6:45
出発。どうやら我々以外では登山客は皆無といってよかった。天気は小雪がちらついているが時々青空がのぞくというよく分からん天気。で、道路を越えた先の、茶臼山までの道で早速迷う。今日もトレースのほとんど無い山道を行かねばならぬ出だしとなる。 7:52 中木場に到着。ここから目指すべき茶臼山がくっきりと見える。標高差は大したことないはずなのに、雪山のしんどさから、果てしなく遠くに感じられた。ここから先、トレースが一旦途切れてしまうため、進むべき道を見失うが、すぐに正しい道を発見。一人だと簡単に迷ってしまいそうなところである。さらにここから先の道は、木の枝が邪魔で思うように進めない。先頭の私は雪を思い切りかぶってしまいなかなかしんどい。 9:07 茶臼山山頂に到着。といっても本当の山頂はもっと中に入ったところにある。が、山頂までの道にはトレースが全くなく、枝が全力で張り出していてとてもまともに進めそうになく、展望も良くなさそうなのでパスする。
休憩の際に飲むスポーツドリンク、既にシャーベット状になっていた。。夏山ならありがたいが、冬山にはやっぱり暑い飲み物が必要なところである。
ここから先はしばらく下る。10分ほど行ったところで、今回の山行で初めて登山客とすれ違う。7人とすれ違った後は、トレースがしっかりして、路面状態がちょっとはマシになる。
縞枯山まで、夏山なら30分の道のりだが、全然着かない。目の前に見えている山がそうか、と思ったがこれは単なる「展望台」であった。。10:34 ようやく、縞枯山に到着。このあたりの山の木は、枯れている木とそうでない木が縞状になっていることからその名が付いたという。何でこうなってしまうのかはよく分からないそうだ。
ここに来て、スノーシュー&ワカン団体とすれ違い、同じところで休憩する。宿ではギャルが多くおかしいな、と思っていたが、ここに来てきっちり「仕様通り」となる。鬱氏。。
ここから先はひたすら下りとなる。大人数で通り過ぎた跡があるため、トレースがくっきりとしていてだいぶ快適に下りていくことができる。そして、森林を抜けると縞枯山荘が見えてきた。11:14 雨池峠着。ここは十字路となっていて、坪庭を経由せずに横岳に向かえる道が北向きにあるはずだが、どう見てもトレースがない。こんなところに行ける訳ない、という意見で一致。
ここまでくると、縞枯山荘からやってきたテレマークスキー客が次々とやってくる。このあたりだとだいぶ踏み固められてはいるが、それでもつぼ足では少しは埋まる。傾斜もほとんど無いことから、こういう場所ではスキーでの移動が最適であると実感する。11:44 横岳坪庭着。当初の予定では、ここから夏山のコースタイムで1時間半の北横岳に登ってここまで引き返すことになっていたが、全くとんでもない予定であった。雪山を行くのに夏山のコースタイムをベースに計画を立てることに対する無意味性が今回ハッキリと分かった。
ロープウエイ山上駅にあるレストランで軽く打ち上げをし、ロープウエイで下降する。天気は快晴となっていて、南八ヶ岳連峰がくっきり見える。堂々と聳え立つその山々を見て、憧れの思いがすると共に、我々のレベルではあの山にはとても挑戦できないな、と思わずにはいられなかった。
南八ヶ岳連峰。我々が冬季にここを訪れることはあるのだろうか・・・
13:05 バスに乗る。途中でHと私は下車し、温泉に浸かる。小さな銭湯のような場所で余りマターリとはできなかったが、いい湯であった。 15:10 茅野駅に到着。Hは私が推奨した高速ハズで大阪に向かうことになり、ここでお別れ。 16:05 茅野発。塩尻からの中央西線「しなの」は、禁煙車はいっぱいで、やむなく座った喫煙席は近くの客のタバコの煙で苦しいこと甚だしかった。 19:30 帰着。
後書き
初めての本格的雪山に挑戦した今回の山行、ド素人ということもあって無理せずに臨んだが、積雪対策が適切ではなかったため、思っていたよりもきつい山行となった。天候に恵まれていて、その点ではかなり助かっていたと思われるが、それを感じさせないしんどさがあった。しかし、雪上歩行はつらいけどかなり楽しかった。また、雪山の景色も最高で、その点で満足行く山行であった。
個人的には、荷物を軽くしようとするが余り、必要な装備、食糧を持って来ておらず、金に物を言わせて「現地調達」せざるを得なくなってしまったことが反省点であった。もう少し自給自足の精神で臨むべきであると感じた。